ウコンは、主にカレーなどのスパイスや二日酔いの人向けの栄養ドリンクに使われています。滋養強壮に有効な栄養素が豊富で、栄養ドリンクの成分としても定番です。また、男性機能の強化も期待できるとされています。ここでは、ウコンの効能や副作用、おすすめサプリメントについての情報をまとめました。
目次
ウコンの成分 クルクミンや精油成分など豊富！
まずは、ウコンに含まれる栄養素を確認しておきましょう。
- ポリフェノール類（全体の5％）…クルクミン
- 精油成分（全体の5％）…ターメロン、シネオール、α―クルクメン、クルクモール、β―エレメン、カンファー、テルペン類
- その他の成分…ミネラル（鉄分など）、食物繊維、デンプン、カリウム、ビタミンC、カロテン
このように、クルクミンをはじめとする多数の栄養素を含んでいます。
ウコンとは？
ウコンはインド原産の多年草で、紀元前から栽培されています。ショウガの仲間で、主に根茎部分を利用します。英語ではターメリック（turmeric）と呼ばれます。ターメリックライスで知られているように、鮮やかな黄色を出してくれるので、染料としても利用されてきました。皮を剥いて乾燥させたものを、粉末にして使うのが基本です。
ウコンに期待できる効果
ウコンには、主に以下の効果があります。
- 血流改善により勃起力をアップさせる
- 動脈硬化を防ぎ、脳梗塞や心筋梗塞のリスクを低下させる
- 抗酸化作用によって体組織の老化を防ぐ
- 心身をリラックスさせ、性欲を高める
- 肝機能を改善し、免疫力を高める
血流の改善が勃起力を高める。リラックスで性欲アップも！？
ウコンの主成分であるクルクミンには、抗酸化作用があります。血管の壁に貼り付く過酸化脂質の生成を抑制することで、血管が狭くなるのを防ぐことができます。さらに、クルクミンには胆汁の分泌を促進する効果もあるため、肝機能が高まり血液中のコレステロール値が下がります（俗に言う血液サラサラ効果）。これら2つの効果によって血流が改善されると、ペニスに流れ込む血液量も増え、勃起力アップが期待できるのです。
また、精油成分の1つであるカンファーにも注目です。聞き慣れない成分かもしれませんが、実はカンファーは防虫剤に使われる樟脳（しょうのう）のことなのです。脳に作用して心身をリラックスさせる効果があります。精神的なストレスによって性欲が落ちたり勃起力が落ちたりしている人は、改善できる可能性があります。
免疫力のアップと血流改善でさまざまな病気を防ぐ
クルクミンの血流改善効果は、勃起力を上げるだけではなく、多くの重大な病気を防ぐことができます。動脈硬化によって引き起こされる、脳梗塞や心筋梗塞などです。また、肝機能が改善されれば、免疫力が高まり病気に強い体になります。抗酸化作用で老化を抑制できれば、より健康的な生活を送ることができます。
ウコンの理想的な摂取量は？
1日500mg以上を継続して摂取し続ければいいといわれていますが、理想的な摂取量は粉末状態で1500mg～3000mgとされています。
ただしサプリメントの場合は、有効成分であるクルクミンが抽出、凝縮されている場合があるため、クルクミンの含有量を確認する必要があります。
注意すべきウコンの副作用
ウコンは、健康食品の中では副作用が比較的出やすいとされています。肝臓に働きかけるため、肝臓が弱っている人はかえってダメージを受ける可能性があるのです。肝臓や胆嚢の病気・障害がある人、そして妊婦や授乳中の女性は摂取を控えるようにしましょう。
これらの症状がない人も、摂取目安量は必ず守ってください。健康食品の効果が出るまでには2～3ヶ月かかります。少し飲んで効果が出ないからといって、過剰摂取はしないようにしましょう。
ウコンと相性の良い成分はレシチン！
ウコンの有効成分であるクルクミンは難水溶性という水に溶けにくい性質があります。このため、体内に取り込まれたクルクミンの大部分は吸収されないまま体外へ排出されます。
そこで登場する相性の良い成分がレシチンです。レシチンは大豆や卵黄などの自然界に存在する食べ物に多く含まれる物質です。レシチンにはクルクミンの吸収を助ける働きがあり、特にきな粉に含まれるレシチンは、クルクミンの吸収率を300倍にする効果があるといわれています。
おすすめウコンサプリの紹介
ウコンを含むおすすめのサプリには、プライムモンスター、マキシマムグロウ、ヴィトックスα、ゼファルリン、バリテインなどがあります。
筆者からのワンポイント
ウコンは、肝臓に働きかける効果が強いことからもわかるように、ウコンは健康食品としては優れた力を持っています。日々の健康のために飲み続けるのは十分意味があるでしょう。ただし、男性機能関係については、食事の改善などで得られる効果と大差ありません。勘違いされやすいのですが、広義のウコンには黒ウコン（クラチャイダム）というものもあり、男性機能のアップが期待できるのはこちらなのです。うまく使い分けましょう。