ヨヒンベは西アフリカに自生する植物で、古くから精力剤として利用されてきました。そして今でも多くの精力剤の成分として使用されています。今回はそのヨヒンベについて、詳しい効果や副作用の有無、服用方法といったことについて詳しくご紹介してみたいと思います。
目次
ヨヒンべとは
ヨヒンベ(ヨヒンビン)という名前は、精力剤に詳しい人であれば一度は目にしたことのある成分だと思います。勃起機能改善のために用いられる成分なのですが、効き目が強力なため副作用を発症する可能性が高いと言われており、日本では医薬品成分として扱われています。
つまり日本でヨヒンベを服用するには、薬剤師から情報説明や指導を受けてから購入する必要があります。ですが、海外ではサプリメントなどの健康食品として販売している国もあります。
そもそもヨヒンべとは
ヨヒンベとは西アフリカ原産のアカネ草科の常緑樹であり、ヨヒンベの樹皮に含まれるヨヒンビンという成分が精力剤の素となっています。西アフリカの先住民達は、ヨヒンベの樹皮を乾燥させてお茶にして飲んだり、そのまま口にするなどして媚薬や精力剤として利用してきました。
1890年代にはヨヒンベはヨーロッパに伝えられ、化学的な検証を行ったところ、ヨヒンベに含まれるヨヒンビンには様々な効果がある事が判明したものの、その一方で副作用が強く出る事も分かりました。
しかし、ヨヒンベには精力剤としての効果以外に、ダイエット効果もあると言われており、日本国内でも注目されている成分です。
効果
それではヨヒンベの効果について詳しく挙げてみたいと思います。
勃起機能改善効果
ヨヒンベの代表的な効果が、この勃起機能改善です。
ヨヒンベの有効成分であるヨヒンビンには副交感神経を活発化させる作用があります。これにより交感神経が抑えられ、副交感神経が有利な状況になることで、勃起がスムーズになります。
また、アドレナリンの放出を防ぐため、心因性EDの改善や射精を促す効果があるのです。
ダイエット効果
ヨヒンベには脂肪燃焼効果があります。体内のアドレナリンにはα受容体β受容体というものがあるのですが、このα受容体が脂肪を蓄積し、β受容体が脂肪を分解します。
ヨヒンベにはそのα受容体を抑える効果があるため、β受容体が優位に働く状態が続き、脂肪燃焼効果がアップすることによりダイエット効果があると言われています。
またその脂肪燃焼効果から、筋トレの減量に用いられることもあり、脂肪を効率よくエネルギーに変えてくれる効果があります。
便秘薬
ヨヒンベには便秘改善効果もあります。詳しい仕組みは明らかになっていませんが、多くの服用者の便秘が改善したというデータもあり、血流促進効果から消化器官の働きも活性化されるのではと言われています。
ヨヒンべがペニス増大になぜ効果があるのか
ヨヒンベがなぜ勃起機能改善やペニス増大に効果があるのかというと、一言で言うと「興奮状態をしずめて勃起を促進する」という仕組みにあります。
ヨヒンベの有効成分であるヨヒンビンには、アドレナリンが放出されることにより血管が収縮するのを防ぐ「α受容体遮断作用」というものがあります。「α受容体遮断作用」とは、脳の興奮物質であるアドレナリンを抑える作用という意味の言葉です。
アドレナリンは、気持ちが緊張状態にある時に放出される特性があります。緊張するシーンでは、男性は勃起することはありません。ですが、いざ性行為時に緊張してしまいアドレナリンが放出されてしまうと、大事な場面で勃起が出来なくなってしまいます。
ヨヒンベには、アドレナリンの放出を防ぐ効果があるため勃起しやすくなり、特に心因性の勃起不全解消に効果があります。
ヨヒンベを含んだサプリメントは主に海外製のものになりますが、
- ヨヒンベプラスマキシマムパフォーマンス(2粒あたりにヨヒンベエキス205mg配合)
- ヨヒンベバーク(1粒あたりにヨヒンベエキス500mg配合)
- ヨヒンベパワーマックス1500(2錠中にヨヒンベ樹皮1500mg配合)
といったものがあります。
ヨヒンベの理想的な摂取方法
ヨヒンベの気をつけておきたい副作用
ヨヒンベは、その効果も絶大と言われている反面、副作用にも注意が必要となります。そのため、ヨヒンベは厚生労働省から、使い方を誤ってしまうと命にかかわるという意味の「劇薬」に指定されているほどです。
ヨヒンベの主な副作用としては「幻覚、神経興奮、震え、頭痛、吐き気、めまい、動悸、心拍数の増加、食欲不振、嘔吐、虚脱感、発汗」といったものが挙げられます。
小児妊娠中の方授乳中の方の摂取は禁止されており、狭心症抑うつ精神疾患心臓病高血圧腎臓病肝疾患不眠過敏症の方は医師に相談または摂取を控えるようにしましょう。
大量摂取してしまった場合には、痙攣呼吸麻痺心停止といった症状が発症する可能性があるほか、過去には延髄麻痺で死亡したという恐ろしい例もありますので、服用する際には必ず医師の診断を受けることをおすすめします。
ヨヒンベと一緒に取ると相性の良い成分
ヨヒンベは、他の成分と組み合わせることで更なる効果を期待できます。
相性の良い成分としては、精力増強サプリにもよく用いられているガラナやカツアバといったものがあり、これらは南米原産のスタミナ増強剤で、カツアバは男性ホルモンを高める効果もあります。
また、カフェインはヨヒンベと同じく脂肪の燃焼を促進させるため、ヨヒンベと組み合わせることによりダイエット効果が高まると言われています。カフェインには血管を拡げる効果があるため、下半身への血流も改善し増加し、ペニス増大効果も期待できます。
ヨヒンベを含んだペニス増大サプリメント
1粒ヨヒンベ120mg配合のサプリメント
ヨヒンベと相性の良い成分を一緒に摂れるサプリメントとして「メガマックスウルトラ」という商品があります。
メガマックスウルトラには、ガラナ・カツアバといったヨヒンベと相性の良い成分も含まれており、L-シトルリン300mg、ダミアン200mg、ムイラプアマ200mg、アルギニン120mg、といった成分がペニスへの血流を促進させます。
ヨヒンベも120mg含まれており、長期使用によりペニス増大効果もあるとのことで、メーカーからは3ヶ月以上の継続使用が推奨されています。
ワンポイントアドバイス
ヨヒンベの特徴や効果、副作用といった項目についてまとめてみました。
ヨヒンベは古くから精力剤としてアフリカで親しまれてきたこともあり、その効果は絶大であると言われていますが、その一方で副作用も強く、日本では劇薬指定されている点も気がかりな成分です。
ヨヒンベを服用する場合には医師の指導が必要となり、きちんと記載された用法用量を守らないと副作用というリスクを伴う可能性があるということを覚えておきましょう。
ヨヒンベの服用は、基本的に食事時に少量飲むことがおすすめされています。勃起機能改善のために摂取するのであれば性行為の1~2時間前、ペニス増大・ダイエット目的であれば食間に、大体500mgを目安に摂取することがおすすめです。
ただし血圧に異常がある人や、アルコールとの併用は危険が高いとされており厳禁です。眠気を催すことも多いため、服用後の車の運転や機械の操作は避けたほうが良いでしょう。