日本の祭りの中でも奇祭と呼ばれる独特な祭りの1つとして有名な祭りが「かなまら祭り」です。男性器をモチーフとした4代奇祭と呼ばれる祭りがあり、その1つでもある「かなまら祭り」は日本だけでなく海外からもたくさんの観光客が訪れる世界的に有名な祭りになりつつあります。
2016年には来場者の6割が外国人だったいうから驚きです。海外では「歌磨フェスティバル」と言われているそうです。
目次
かなまらとは
境内には金山比古神と金山比売神が祭神として祭られています。この神は鉱山や鍛治の神となります。かなまらと呼ばれるようになった由来は、金山が金魔羅という男性器の読み方と似ていることが理由の1つです。日本神話の女神であるイザナミが、火の神であるカグツチを生んだ際に下半身を火傷したことを治癒したと言われています。そのため下半身の病にご利益があると言われるようになりました。
また鍛治に使用する鞴の動きが男女の性交を想像させることから性神として信仰されるようになったそうです。そのため男性器を指すまらの文字を取り、かなまらと呼ばれるようになりました。
かなまら祭りとは
神奈川県川崎市川崎区にある若宮八幡宮内にある金山神社で行われる祭りとなります。
かなまら祭りの始まり
江戸時代に東海道五十三次の宿場である川崎宿の私娼達が、性病除けや商売繁盛を願い「地べた祭り」を行った事がきっかけと言われています。
明治以降には寂れてしまったものの、昭和になり再び注目を浴びオリジナルのアイデアを祭りに取り入れていくことで今に至るようになりました。
かなまら祭りのご利益
特に現在では下半身に関するご利益のため祈願する人が増えています。子授け、安産、性病治癒、エイズ除け等があります。他にも不妊治療に携わる医療関係者や風俗産業関係者も参拝をしています。もちろん性の神だけでなく、鉱山や鍛治の神でもあるので金属や金物を扱う企業や職人の参拝もあります。
祭りのスケジュール
かなまら祭りは、毎年4月の第一日曜日に開催されます。多少の時間のずれはあるものの以下の通りに進んでいきます。
- 10時:御火取祭∇かがり火に点火を行い、祭りのスタートが合図されます。
- 10時15分:例祭∇神社の神棚である神前にて祭事が取り行われる。
- 10時45分:神輿御霊入れ式∇神輿に御霊が入れられていく。
- 12時:面掛行列∇開始時間はその年によって変動あり、神輿や神輿行列などで賑わいます。
- 16時30分:終了予定∇家に帰るまでがお祭りです。
神輿の行幸までの間に境内にて「大根削り」という行事が行われます。金山神社の信者であるかなまら講の指導の元、参加者が大根を男性器の形に削っていくことが出来ます。大根は神前にお供え物とした後、オークションにかけられます。この大根を食べることで健康や子授け等のご利益があると言われています。
かなまら祭りの神輿
かなまら祭りの見所と言えば、神輿です。神輿は3基あり、その形は男性器をモチーフにした独特なものとなります。
エリザベス神輿
神輿の中でも最も人気の高いエリザベス神輿はピンクの色が特徴です。東京の浅草橋にある日本最古のアマチュア女装クラブエリザベス会館のものとなります。掛け声が有名で「かなまら、でっかいまら」と連呼されます。
かなまら船神輿
黒光りする鉄製の男性器をモチーフとした御神体が船にのっています。この神輿は日立造船より寄付されたものです。
かなまら大神輿
3基の神輿の中で最も古いものとなり、木製の男性器をモチーフとした御神体が収められています。
かなまら祭りの屋台
かなまら祭りの特徴は祭りの内容だけでなく、屋台も独特のため人気があります。人気のお店は行列が絶えないくらいです。
飴細工
かなまら祭りの名物と言われている屋台が飴細工です。この飴細工を購入するためにたくさんの人が並び、すぐに完売してしまうことでも有名です。1本1本手作りの飴細工は男性器をモチーフとしたものと、女性器をモチーフとしたものがあります。これらの飴は「授かり飴」と呼ばれています。
手ぬぐい
海外の観光客のお土産として人気の手ぬぐいは、モダンなデザインなものから様々な柄が揃います。
他にもキャンドルや徳利やチョコバナナなど様々な祭りにちなんだ物が販売されています。他にも周辺店舗ではかなまら祭りとコラボした面白いメニューが数々販売されるので、それもまたこの祭りの楽しみの1つとなります。
モニュメントで記念撮影
祭りの来場者の人気の1つに、男性器をモチーフとした大きな木製のモニュメントの撮影があります。これはモニュメントにまたがることで子宝祈願をするというものです。しかし無許可のパフォーマンスや悪ふざけが増えたため2016年には自粛されることになりました。
年々参加者が増えているかなまら祭り、是非参加してみてください。今までの祭りと違った面白さと新鮮さを体験することが出来ます。
かなまら祭りの場所、連絡先情報
名称:金山神社
住所:〒210-0802 神奈川県川崎市川崎区大師駅前2丁目2−13−16
電話番号:044-222-3206
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